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前回から既に二ヶ月経ってるんですね、昔ゲーコラム。
今回は前回の反省を活かせるように頑張りたい。
とりあえず今回は前回より短くなっているはず(多分
SDXのネタバレを若干含むので未プレイの人は注意です。
◎概要
この作品は任天堂から1996年3月21日に発売されたゲームである。
開発元はHAL研究所(→その他の作品にはスマブラなど)。
マリオ、ゼルダの伝説などの任天堂の看板タイトルの一つである
星のカービィシリーズの7作目にあたり、アクション限定で見ると4作目。
その作品の出来は未だに根強いファンが多数いるというほど良く、
シリーズの中でも特に人気のある作品であると言えるだろう。
このゲームには後のカービィシリーズに影響を与えている点が多く、
*コピー能力のシステムもこの作品でほぼ固まったように思われる。
また、*2人同時プレイが出来るという点も大きな特徴であり、
初心者でも協力することでゲームを進めることが出来る。
詳細については前回同様後の項目で説明しようと思う。
(*の詳しい内容については後の項目を参照のこと)
◎作品のあらすじ・目的
星のカービィSDXでは複数の作品から自由に選択してプレイする
オムニバス形式が取られている(SDXでは7種類・USDXなら11種類)。
それぞれの作品毎に別のストーリーになっているため説明は簡単に。
◇はるかぜとともに
『*プププランドの食べ物を奪ったデデデ大王を倒し、食べ物を取り返す』
いわゆるチュートリアル的な位置づけのモード。
ゲームスタート時に操作方法のチュートリアルが見られる他、
難易度も低いため操作を覚えるためのモードになっている。
(*カービィの住んでいる場所。ポップスターという星にある)
◇白き翼ダイナブレイド
『プププランドの作物を荒らす巨鳥ダイナブレイドを退治に行く』
はるかぜと違いステージ選択型のモードになっている。
隠し要素としてコピー能力のお試し部屋が存在しており
ほとんどのコピー能力をお試し・練習することができる。
難易度ははるかぜとほとんど変わらない程度。
◇激突!グルメレース
『デデデ大王と食べ物を取りながらレースをする』
食べ物を取ることで点を稼ぎ、最終的に高い点を取れば勝ち。
タイムアタックモードもあり、3つのコースのタイムを競う事も出来る。
他のモードとは違いこれのみ敵との戦闘はない。
◇洞窟大作戦
『洞窟に落ちてしまったカービィが宝を探しながら脱出を目指す』
大きな洞窟に点在する宝を集めながら出口を目指すのが目的。
何箇所もセーブポイントがあるなど、他のモードよりも若干長め。
宝物自体はコンプリートする必要はないのだが
全て集めるにはある程度操作に慣れていないと難しい。
◇メタナイトの逆襲
『戦艦ハルバードに乗り、プププランドを征服しようとしている
*メタナイトの野望を阻止するためにカービィが戦艦に殴りこむ』
このモードのみステージ毎に制限時間が設けられており、
「リアルタイムに話が進んでいく」雰囲気を楽しむことができる。
途中に会話シーンが入るなどシリアスな物語も特徴の一つ。
(*この作品のボス。逆襲となっているのは以前にも対決したことがあるため)
◇銀河にねがいを
『太陽と月の喧嘩を大彗星"ノヴァ"に頼んで止めてもらうため
カービィがワープスターに乗って七つの星を廻っていく』
このモードでは今までのモードと違い敵キャラからコピーができない。
代わりにコピーのもとデラックス、というものを取ることによって
いつでもコピー能力を変えられるようになっている。
シューティング面があるなどというのも特徴の一つである。
◇格闘王への道
『今までに登場したボスキャラとの勝ち抜き戦』
今までのモードに出てきた19体のボスや中ボスと戦っていくモード。
コピー能力は最初に自由に選べ、以降は休憩ポイントと
戦闘中に敵からコピーすることでのみ変更することが出来る。
クリアタイムも計測されているのでタイムアタックもできる。
◇その他
上記の7つ以外のゲーム以外には2つのミニゲームが、
DS用にリメイクされたUSDXにはさらに4つのモードが追加されている。
今回のコラムでは詳しくは触れないので知りたい人は公式HPにて。
◎システム
ここでは星のカービィSDXのシステムから
基本的なもの・SDX特有のものを取り上げてみることにする。
・多彩なコピー能力
・協力プレイができる、ヘルパーシステム
●多彩なコピー能力
星のカービィの最も有名な特徴とも言うべきコピー能力。
SDXでは今までのシリーズの中でも特に多い24種類。
それぞれのコピー能力には様々な攻撃方法があるため
初心者には難しい操作をしなくても戦えるように。
上級者には多様な戦い方ができる奥の深い操作性となっていて、
プレイヤーの腕に関係なくやりこめるようになっている。
また、コピー能力の特性によって
やりやすい敵とやりにくい敵が分かれるようになっているため
縛りプレイなどでの一要素にもなることが多いようだ。
ちなみにUSDXではSDXで特に強かったコピーが弱体化するなど
全体のコピー能力の強さのバランスが再調整されている。
●協力プレイができる、ヘルパーシステム
SDXの醍醐味の一つでもあるヘルパーとの協力プレイ。
これはカービィがコピー能力を持っている状態で
Aボタンを押すことでそのコピー能力を持ったヘルパーを呼び出せる。
ヘルパーは通常CPUが自動で操作してくれるが
2P側のコントローラーを使用することで2P側で操作できるようになる。
これによって二人で協力してボスを倒したり、
謎解きに必要なコピー能力を分担して持っていったりなど
様々な形で協力しながらプレイを進められるようになっている。
アイテムを入手した際に『口移し』という方法で
アイテムの特殊効果を分け与えることが出来るというのも
2人同時プレイにおける『協力』という色を強めている要素の一つだろう。
◎その他・特筆事項
星のカービィSDXにおいて特筆すべき点の一つはBGMである。
しかし他のカービィシリーズでもBGMの出来は優秀なため
この作品だけ取り上げて紹介する必要はないだろう。
それ以外に個人的に取り上げたいものがある。
それは作品中にたくさん隠されている小ネタの豊富さだ。
初めにコピー能力の小ネタを挙げてみることにしよう。
まずはストーン。重いものに変身して敵を押しつぶす能力だ。
この変身できるものの中に、マリオ像、サムス像、
USDXになるとHAL研究所のロゴであるHAL犬のモニュメントもある。
さらにマッチョな男が坂の傾斜に合わせてポーズを変えるなど
一つの能力なのに様々な小ネタが隠されている。
他にもソードをコピーしているときに被っている帽子が
ゼルダの伝説でおなじみのリンクの帽子であったり、
コピー能力の小ネタだけでも色々なものがあることが分かる。
また、『洞窟大作戦』で手に入る宝物にも小ネタが多く仕込まれている。
他ゲームの中に登場するアイテムであったり、
御伽噺や神話等の伝承に基づく宝物も多い。
個人的に印象的だったのは*トライフォースだろうか。
(*ゼルダの伝説に登場する重要なアイテム)
ちなみに余談になるが、カセットがデリケートなためか少しの衝撃で
セーブデータが消えることが頻繁に起きるのは最早仕様である←
これはこの作品において語らずにはおけない要素かもしれない。
ある意味での特筆事項とも言えるだろうが。。。
◎比較
さて、今回はSDXと他の任天堂の作品を比較してみることにする。
ここで例に挙げるのが任天堂の代表作であるマリオ。
今までほとんどのハードで発売されてきたマリオシリーズだが
新しい作品が発売される度に新しい操作法が増えていることに気付く。
基本であるジャンプやダッシュのアクション以外に
多種多様な動作が出来るようになる、というのは
良い事であると同時に悪い事でもあるのではないだろうか。
前回のコラムでも触れたが、操作法というのは多様なだけではダメ。
かといって簡略化された基本アクションのみでもダメである。
この点、カービィのアクションというのは敵を吸い込み、
コピー能力を手に入れるか吐き出して攻撃するかだけである。
今作でもその基本アクションをベースに
ヘルパーシステムであるとか、コピー能力の豊富さであるとか、
ベースにどんどん別要素をプラスしていくのではなく
ベースをどんどん変化させていっているのが分かる。
新しい操作法をプレイヤーに要求するのではなく
ベースのアクションを僅かに発展させたものだけを要求する。
どちらがプレイヤーにとって馴染みやすいかは一目瞭然だろう。
<結論>
星のカービィシリーズは敵を吸い込んで吐き出すというベースから
コピー能力や複数人での協力プレイという新要素を加える中でも
基本の操作を変えることはなく作品を出し続けてきた。
この分かりやすくも、飽きさせることのない
ベースがあったからこそ星のカービィシリーズは
マリオシリーズにも負けず劣らずの人気を誇っているのかも。
その中でも星のカービィのシステムの完成形とも言えるのが
この星のカービィSDXだったのではないかと思う。
ただし、今後ユーザーの需要が変わっていく中で
星のカービィシリーズがいかに変化していくべきかは
新しい動作に挑み続けるマリオシリーズにも
習うべき点が多いのかもしれない。
今回のことから今後の星のカービィシリーズの変化を
様々な点から考察していきたいと思った。
以上。
DJNAME 『5-RON』(RP・DP)
『5-LON』(LP)
主にプレイする音ゲー
IIDX・その他音ゲーは嗜む程度
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最近は家寺中心。ACはたまにひょっこりやりにいく程度
宮城県人。今は上京して一人暮らし。
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